出逢ったのは、昨年の4月。
  一緒に、今の職場に赴任してきた人だった。

  真面目な…信頼できる人だって思ったの、よく覚えてる。


  1年間下で働いて、心から尊敬できる上司だと思った。
  建前だけ綺麗なんじゃなくて、人間的に厚みも深みもある人だって。




  その人に『好きなんだ』って言われたのは4月。
  私に彼がいて、今会えない状況にいるって知っていた。

  『弱みに付け入っている感じだよね。』

  自嘲気味に笑ってたっけ。

  あの人にも、前から付き合っている女性がいて。
  私も知っている人で。

  立場が立場だし、お互いに相手いるし。




  傍目だけじゃない。
  当事者的にも“無邪気”な関係が一変したのは、いつだったんだろう。


  『……向こうと別れる。一緒にいよう。』


  そう何度も言ってくれた。
  でも、どこまで真剣だったんだろう。


  私も…同じ気持ちになったのは夏の手前。
  ちゃんと彼にお別れして、どこまで真剣なのか尋ねようと思った時。



  相手の女性にバレた。
  職場の、更に上の上司にも知られた。





  逢いたい。
  逢えない。
  
  あの人が大好きなのは、相手の女性じゃない。
  私なんだって、大きな声で言いたい。





  いつになったら言える?

  あの人は、職場では“別の人”だから。
  笑い掛けてくれない。

  不安。
  寂しい。

  相手の女性が…憎い。


  自分が変わっていくのが怖い。
  
  でも、手を離したくない。
  

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